- not so Frequently Asked Questions - update 2004/9/5
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not so FAQ |
ラベルあれこれ (その1)ラベルに上付き・下付き添字を使いたい.enhanced postscriptのterminalを使うと,軸の名前や図中のラベルの 文字列に添字を使うことができます.このterminalに設定するには, gnuplot> set terminal postscript enhanced の様に,enhaned のオプションが必要です.TeXの添字の書き方のように,X^2 とすると2が上付き添字になり,Y_3 とすると3が下付き添字になります.幾つ かの文字をまとめて添字にするには,Z_{64}の様に { } で括ります.上下の添字 を同時に付けたい時は,Z@^2_{64} の様に@記号を使います. 例として,y=sin**2(x),y=sin**3(x),y=sqrt(sin(x)) の3つを描いて,その 凡例に添字を使ってみます. gnuplot> set terminal postscript eps enhanced gnuplot> set key spacing 1.3 gnuplot> set xrange [ 0 : pi ] gnuplot> set yrange [ 0 : 1.5 ] gnuplot> plot sin(x)**2 ti "sin^2(x)", \ sin(x)**3 ti "sin^3(x)",\ sqrt(sin(x)) ti "sin^{1/2}(x)" 凡例の文字列に添字が付いていると,そのままでは凡例同士がくっつき 過ぎてしまうようです.上の例では,set key spacing 1.3 を使って,改行量を3割ほど増やしました. ラベルにα,βの様なギリシャ文字を使いたい.文字列の中にギリシャ文字を使う場合も,添字の 例と同じく,enhanced postscriptのterminalを使います. terminalの設定には, gnuplot> set terminal postscript enhanced の様に,enhanced のオプションを付けます. ギリシャ文字は {/Symbol a} の様に記述します.この場合は小文字の"a"に 対応するαが表示されます.Symbolとアルファベットの対応は,次のように なっています.
その他,直接8進数のキャラクタコードを指定することで,{/243}なら£, {/247}なら§といった様々なポストスクリプトのコードを表示することができ ます.詳しくは,gnuplotに付属の ps_guide.ps を参照してください. 例として,y=αx+γ という直線をプロットし,図中にα,γの値を ラベルで記入してみましょう. gnuplot> set terminal postscript eps enhanced gnuplot> set xrange [ 0 : 5 ] gnuplot> set label "{/Symbol a}=0.5, {/Symbol g}=0.2" at 2,0 gnuplot> plot 0.5*x-0.2 ti "y={/Symbol a}x-{/Symbol g}" X,Y軸のラベルとグラフの間隔を調整したい.set {x|y}label のオプションに あるオフセットで設定します. gnuplot> set xlabel "x" 0.0,1.0 とすると,x軸の名前が1文字分だけ上に上がり,グラフに近付きます.yのオ フセットをさらに大きくすると,軸名がグラフの中に入ってしまいます.逆に yのオフセットを負の値にすると,軸名はグラフから離れていき,軸名とグラ フの間に空間ができます.gnuplotは描画領域を目一杯使ってグラフを描こう とするので,x軸名が上に上がると,その分だけグラフの高さが大きくなり, 軸名を下げるとグラフは小さくなります.
同様に set ylabel "Y-AXIS" +n,+m の 様にy軸のオフセットを設定すれば,y軸の位置を変えられます.次の例はxの オフセットを+5と-5にした場合で,これらを変えるとグラフの幅が変化します.
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